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Ford 32-34 Banjo 3.54 Cutdown Ring&Pinion 

Pinionは抜くのも入れるのも温間指定です
専用の治具で作業しますので、国産車レストア工場などに持ち込まないでください

以前にPinionをハンマーで叩き抜いて圧入部にクラックが入った物が修理で来ましたが、ケースは割れると修理不能です
皆さんの近所には販売店はあっても修理工場は近所にありませんので、貴重な部品を壊す前に一度相談してください

オリジナル4.11ギア~3.54へ入れ替えです
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10スプライン

後年の6スプラインはソケットが入りますが10は入りません
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36トルクチューブから切り取った特殊工具10スプラインソケット

これがないと組めませんし、計測できません

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お約束の純正アクセルシール、フエルトが無くなりスプリングでアクセルを削っています
アクセルシャフトが折れる原因No1です

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Newアクセルシールと打ち込み 特工
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ベアリング座面が当たる前にリングギアがハウジングに当たってます
ベアリングを一度抜いて 計測シムを作り、クリアランスを出します

3.54リングギアは後期リングなのでカットダウンが必要です

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計測の仕方は書けば長いので飛ばします

3面をカットダウンしました
作業はいつもの国の仕事をしている工場に依頼(旋盤のプロフェッショナルです)

青ニスは計測時の物で、本組前には洗浄しております

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計測、カットダウンを繰り返し何度もRingギアのベアリングを入れたり抜いたりしたのでので本組時にはもう一度、新品ベアリングを圧入しております



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工程をかなり省きますが 計測用の仮組み立て
シムガスケットを使用して規定値でるまで 分解、組み立て、計測を繰り返します

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バックラッシュと組み立て時のピニオントルクは 使用するギアセットにより違います

今回はBolt-Onと云う事で購入したギアセットでしたが、現物合わせしてみるとカットダウンしないと組めませんでした
以前に書きましたが、僕のRoadsterの後期Banjoもスクールバスの3.54ギアセットをカットダウンして組み込んであります

もしかして、今回のBanjoは32-34の4Banger用のリアエンドだったのかも知れません。(ベアリングサイズが違います)
車両はエンジンが載せ変わっていますので、今となれば誰もオリジナルの状態が分かりませんね、、

報告ブログでした。










by whosaidcant | 2016-03-13 23:01
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